さて、十条台にある「東京都障害者総合スポーツセンター」は、日本最大の障害者スポーツ専用施設で、競技選手をはじめ、なんと年間12万人以上の方が利用しています。昨年の夏には北区版総合型地域スポーツクラブ「北園クラブ」に呼びかけ「第一回 パラリンピックに挑戦しよう!」というイベントを開催しました。ここには障害者スポーツ指導員が数多く常駐し、高齢者向け介護予防や機能訓練などの新しいプログラムの開発や研究活動にも意欲的に挑戦しています。彼らの知識や経験もまた金メダル級で「誰もが、共にスポーツを楽しむ地域づくり」には、まちづくりや地域の活性化に活かせるノウハウがたくさんあるはずです。行政は既存の枠組みにとらわれることなく、地域の知的財産ともいうべき彼らの力を積極的に活用する努力をすべきだと私は考えています。
昨年末、アテネ大会走り幅跳び代表、佐藤真海さんと梅木小2年生の皆さんの素敵な交流会があったと伺いました。もし、10年後に東京パラリンピックが開催され、大人になった梅木小の子供たちが地域の人たちと一緒に「十条は世界で一番、人にやさしいまち」として世界中に発信することができたなら、どんなに素晴らしいことでしょうか。十条のまちには、大きな可能性があります。私は十条を世界に発信する日が来ることを信じて、「やさしさとうるおいのあるまちづくり」にまい進していく決意です。